去年の夏、ラブ エンド ロジックの トレイナーになるための講習に参加したとき知り合ったゲイルさん。大きくてキラキラした目が彼女の優しい人柄を感じさせた。一言でいえば、”アメリカの肝っ玉かあさん”という感じ。毎日席を隣り合わせているうちに、自然と休憩時に話をするようになった。彼女はコロラド州のある町で、ラブ エンド ロジックを教育信念とする幼稚園を経営している。 彼女の幼稚園で働く保育士全員が ラブ エンド ロジックのトレーニングを受けている。ゲイルさんには 現在 カルフォルニアの大学に通う息子さんがいる。 次の講義を待つ間、その息子さんの話をしてくれた。地元の高校を卒業し、親元から離れ、初めて一人暮らしを始めた息子さん。 ある日、その息子さんから彼女のもとに夜おそく電話がかかってきた。 『ふだんは そんな時間に電話をかけてこないから、何かあったんじゃないかって、胸がどきどきしたわ。』話をしながら、彼女の大きな目が 一段と大きくなった。どきどきして電話に出ると、興奮気味の息子さんがこう言った。『今日 大学で大きなパーテイーがあって、、、 大変だったんだ、、、事故にあって、、、友達が、、、。』 その話をするゲイルさんの口調も 少し早口になった。『それでとっさに ”あなたは 大丈夫なの? いまどこにいるの?”って 聞いたの。そしたら、彼こういったの。 ”ママ、僕は大丈夫だよ。 怪我をしたのは 僕じゃないんだ。 友達のランデイー。 僕も誘われて、少し迷ったけど、みんなかなり酔ってたし、こんなんで車に乗って どんなことになるかって考えたら、行けなかった。” このとき、思ったわ。 ラブ エンド ロジックで子供たちを育てて本当に良かったって。』 彼女の話の後、私の目からとめどなく涙がでて来た。私は決して泣き上戸ではない。でも、なぜか 自分でも驚くくらい 涙が出てきた。そんな私を見て、ゲイルさんは『いろんな人にこの話をしたけど、こんなに感動されたのは初めてだわ。』と言った。そう言いながら、彼女の目もかなりうるんでいたのを覚えている。
子供はいつか大人になって、親の手元から離れて行く。 守りたくても守りきれなくなる時が来る。そんなとき、親の目、親の声が届かないところで、いろいろな選択をせまられたとき、心の中の小さな声が、”こんなことをしたら、どんなことが起こりえるだろう” と 問いかける。 この小さなささやきが、生死を分けることだってある。 この心の中の小さな声を聞きながら、人生のいろいろな場面で正しい選択が自分でできる人間に育てることが ラブ エンド ロジックの願いなのである。